脳腫瘍(しゅよう)摘出手術の権威として知られる脳神経外科医、福島孝徳(たかのり)・米デューク大教授は15日、東京国税局の税務調査で申告漏れがあると毎日新聞に報じられて名誉を傷付けられたとして、毎日新聞社と記者らを相手取り、計2000万円の損害賠償と謝罪広告の掲載を求める訴えを東京地裁に起こした。記者らに対する名誉棄損容疑の告訴状も東京地検に提出した。
毎日新聞は9月8日夕刊で、福島氏が日本で06~08年に得た5億数千万円について所得税と消費税の支払いを求められていると報じた。これに対し福島氏側は「記事は事実無根で申告漏れはない。5億数千万円もの所得も得ていない」と主張している。
毎日新聞は、この記事の一部について誤りを認め、おわび記事を掲載している。
福島医師側とは誠実に話し合ってきました。今後は、司法手続きの中で適切に対応します。
毎日新聞 2009年10月16日 東京朝刊