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県医師育成キャリア支援:来春開始へ参加者募集 /香川

 医学部卒業後、2年間の「卒後臨床研修」を修了した若手医師などを対象に、県や県内の主要病院などが一体となり、専門医や総合医を育てる研修プログラム「県医師育成キャリア支援プログラム」が、来年4月から始まる。県は参加する医師の募集を始めた。12月14日まで。

 1人でも多くの医師を県内に確保する目的。都道府県が医師育成プログラムに取り組むのは全国初という。

 各コースは4~8年。内科▽外科▽救急科▽小児科▽産婦人科--の五つの専門研修コースと総合医研修コースの計6コースがある。県内の複数の中核病院で働きながら専門医の資格が取得できる。参加者には、年額60万円(予定)の奨励金を支給、県内の病院への就職のあっせんもある。初年度は各科5~10人の計40人程度を募集する。出身大学や医局の所属は問わない。

 県医務国保課によると、昨年10月、県内68病院を対象にした調査で、診療機能の現状維持には専門医数が計117人不足しているという結果が出た。また、県内の卒後臨床研修の修了者は毎年40~50人程だが、3~4割は県外に就職していた。

 06年3月の厚生労働省の調査では、卒後臨床研修医が勤務先を決めた理由として、最も多い39・1%が「専門医資格取得につながる」と回答。データを参考に、卒後臨床研修をしている県内の病院の研修責任者らでつくる県地域医療人育成専門委員会(昨年11月設置)が同プログラムなどを話し合っていた。

 問い合わせは県医務国保課内、県医師育成キャリア支援センター(087・832・3321)【吉田卓矢】

毎日新聞 2009年10月15日 地方版

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