サイエンス

文字サイズ変更
はてなブックマークに登録
Yahoo!ブックマークに登録
Buzzurlブックマークに登録
livedoor Clipに登録
この記事を印刷

医療ミス:8歳男児死亡 病院に賠償支払い命令 横浜地裁

 8歳の男児が腸閉塞(へいそく)で死亡したのは医師が必要な検査を怠ったためだとして、神奈川県鎌倉市に住む男児の両親が湘南鎌倉総合病院(同市)を運営する医療法人社団「愛心会」と医師に慰謝料など約6500万円の損害賠償を求めた訴訟で、横浜地裁は14日、病院側に約6200万円の支払いを命じた。水野邦夫裁判長は「腸閉塞を疑って検査していれば、手術で救命できた可能性が高い」と指摘した。

 判決によると、男児は06年2月、腹痛を訴えて同病院へ救急搬送された。急性胃腸炎と診断されたが、約24時間後に死亡し、解剖で、緊急手術が必要な絞扼(こうやく)性イレウス(腸閉塞)と判明した。

 両親側は「腸閉塞を疑って検査する義務を怠った」と主張。病院側は「経過観察するのが合理的だった」と主張していた。判決は「胃腸炎の処置で症状が改善せず、診断を見直す必要があった」と指摘した。両親側の弁護士は「訴えがほぼ全面的に認められた」と話した。同病院側は「判決文を見ていないのでコメントできない」としている。【杉埜水脈】

毎日新聞 2009年10月14日 21時11分

PR情報

関連記事

10月14日医療ミス:8歳男児死亡 病院に賠償支払い命令 横浜地裁

サイエンス アーカイブ一覧

 

おすすめ情報

注目ブランド