洋上救急協力医療機関の関係者らと福岡海上保安部のヘリコプター搭載型巡視船「ちくぜん」の合同訓練が13日、苅田港沖約15キロであった。医療関係者がヘリの騒音や震動を体感することなどを目的に毎年開かれている。
関係者約70人が参加。医師と看護士らは船内の医療施設を見学した後、体験飛行。その後、漁船乗組員が右足を折って出血しているとの想定で、ヘリに人形をつり上げ、機内で応急処置をした後、巡視船に降ろして医務室へ運ぶ訓練をした。
門司病院の阿部功院長は「想像より音が大きく、慣れていないと診察は大変」と話し、新小文字病院の家永慎一郎医師は「ヘリの非常に狭い機内で救難士らとしっかり連携をとって治療にあたる必要がある」と話していた。【西嶋正法】
〔北九州版〕
毎日新聞 2009年10月14日 地方版