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本田がトーゴ戦で大活躍なら…「俊輔落選」の現実度(夕刊フジ)

本田がトーゴ戦で大活躍なら…「俊輔落選」の現実度

“冷戦中”の中村俊と本田。今後の本田の活躍次第では、俊輔が代表落ちも

 サッカーの岡田ジャパンは、あす14日に来年の南アW杯出場を決めているアフリカのトーゴ代表と宮城スタジアムで対戦する。イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティで活躍するFWアデバヨル(25)も来日。6−0と圧勝した香港戦(8日)、2−0で勝ったスコットランド戦(10日)から続く10月3連戦で、一番手ごわい相手だ。

【俊輔、本田を無視】

 ズバリ、岡田ジャパンの注目は、MF中村俊輔(31)とMF本田圭佑(23)の冷戦だ。先月のオランダ戦でのFKの場面で、「“ここはオレでしょ”と5、6回言った」という本田のアピールに、中村が無視して自らの専売特許であるFKを手放さなかったことで2人の緊迫関係が明らかになった。

 スコットランド戦では90分間控えだった中村は、「ハーフタイムで(岡田監督が)“パスして止まっている選手が多い”と言っていた。案の定、松井や嘉人(大久保)が入ったら抜け出していた。みんな自分の長所を出して頑張ったけど、個の能力だけでは限界がある」とハッキリ口にした。

 実は、ことあるごとに「個の力」と訴えるのは本田。中村の発言の裏に、本田を牽制する意図が見え隠れするのだ。

 2軍の編成でやってきたスコットランドに、2−0で勝利したことで、笑みが絶えなかった中村は、「みんな飛び道具を持っている。(石川)ナオはスピード、森本は点を取ること、岩政は大きいこと。結果を出している選手が入って連動していけば、底上げになる」。チームメートを絶賛する言葉の中で、最後までゴールを決めた「本田」の名前は出なかった。

 しかし、岡田監督は「これで選手を選ぶ際の悩みが増える。本田のミドルシュートは捨てがたい」と高く評価している。トーゴ戦で中村に交代して入った本田が大活躍でもすれば…。1998年のフランスW杯直前で岡田監督自ら引導を渡したカズのように、来年のW杯メンバー編成で「俊輔落選」が現実味を帯びてくる。(夕刊フジ編集委員・久保武司)

[夕刊フジ:2009/10/13 16:15]

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