ロンドン(CNN) ヨルダン川西岸地区のパレスチナ難民キャンプで、ひと言ブログ「Twitter」のアカウント名が通りの名前に採用された。オランダの企業が、難民キャンプ支援を目的に始めた「道路名販売」によるもので、Twitterのアカウント名が通り名になるのは世界で初めて。
通りの名前に採用されたのは、オランダ系パレスチナ人、アルジャン・エル・ファセドさん(36)のアカウント「@arjanelfassed tweetstreet」。オランダの広告会社を率いるバスティオス・ブロエマンさんが今年初め、難民キャンプを訪れた際、名前がない道が多いことから、通り名を販売して売上金で支援することを思い付いた。
ブロエマンさんによると、難民キャンプの生活は特に子供たちにとって厳しいものだという。暗くなりがちな生活から子供たちに笑顔を取り戻そうと活動を続ける子供支援団体が資金難に陥っていることを知り、この団体を助けたいと考えたという。
通り名はひとつ、140ドルで販売し、この売上金を寄付する。団体施設の再建に2万ドル必要だという。
Twitterのアカウント名で購入したエル・ファセドさんは、ネットの人気サービスを通じて、物理的には難民キャンプとつながらない世界中の人々でも、ネットを通じてつながり、知り合うことができると考えて、Twitterアカウント名をつけたと話している。
通り名の販売は継続的に行われており、ウェブサイト(http://www.jouwstraatnaam.nl/)を通じて世界中から購入できる。