日本原子力研究開発機構は９日、廃炉作業中の新型転換炉「ふげん」（福井県敦賀市）で微量の重水が漏れ、作業員１人が被ばくしたと明らかにした。被ばく量は法令限度を下回り、外部環境への影響はないという。
同機構によると、８日午後２時４０分ごろ、ふげんの原子炉補助建屋内（放射線管理区域）の重水を調べる機器の付近で、約７０ミリリットルが漏れているのが見つかった。当時室内で重水を回収する準備作業をしていた４人の作業員を調べたところ、男性作業員１人の被ばくが判明した。
被ばく量は０．２１ミリシーベルトで、法令限度（５０ミリシーベルト）を大幅に下回るが、同機構が定めた管理基準（０．２ミリシーベルト）は超過していた。（2009/10/09-13:00）
「ふげん」で作業員被ばく＝廃炉中、重水漏れで−福井
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