占いというものは理屈ではありません。
未来を占って、的確に予知することが第一義なのです。
俗っぽくいうと「当てる」ことが大事なのです。
その意味において、六壬神課(りくじん-しんか)はおもしろいほどよくあたります。
まず理屈抜きに、書いてあるとおりに実際占ってみることです。
最初は、あまりによく当たるため、楽しくなるはずです。
そして次第に、怖いくらい(不気味なほど)当たることに
驚きを隠せなくなるはずです。
六壬神課は、およそ二千年前の中国で生まれた占術です。
占いたいときの「時刻」をもとに、
天文と『干支術』を組み合わせて占う、神秘的な占術です。
単に「六壬」と呼んだり、また「六壬易」と言うこともあります。
発祥は中国の伝説的な太古の時代。
伏義(ふくぎ)、神農(しんのう)からはじまって、
三国志で知られる諸葛孔明も戦術として駆使したとされています。
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写真:アスターナ古墳の伏義(右側)
そして平安時代に日本に渡り、ときの陰陽師たちが好んで使った占術なのです。
日本人は、さまざまな異文化を自分たちの好みに合わせて消化する、
巨大な胃袋を持っています。
中国や朝鮮から渡来したさまざまな宗教や哲学を、
まず教養人が学問としてとらえ、
それが次第に戦略・軍略として利用され、ついに庶民へと伝わります。
ただ、巷の易者というと、なんとなく軽く見られてしまいます。
ご存知のように、
「当たるも八卦、当たらぬも八卦」
という言葉があるほどですから。
これは、一般的に
「占いなんて、あたるときもあれば、はずれるときだってある」
という意味だと解釈されています。
が、それはまったくの誤解です。
正しくは、こうです。
「占いは、しかるべき人がしかるべき方法でやれば必ず当たるが、
そうでないひとがそれなりにやっても当たらない」
なぜそう断言できるかというと、
巷にあふれている占いは、過去の断片的な焼き直しがほとんどだからです。
ところが六壬神課は、未来を予測するという意味で「占い」ができるだけでなく、
自分自身の未知の領域を明らかにする自己探求、
あるいは自己発見の機能を持っています。
いわば、人類の不可思議な現象を解き明かす、暗号の鍵なのです。
六壬神課という占術が、いかに驚くべき予知力をもっているか、
それはみなさんご自身で実際に試していただくしかありません。
このすばらしい暗号の鍵を手に入れることによって、
運命の解読は容易になります。
どうぞこの鍵を活用して、人生という迷宮を切り開いてください。
taka