山口放送局

2009年10月8日 18時34分更新

埋立工事着手に抗議行動


上関町の原子力発電所の建設計画で、中国電力が7日、海上にブイを設置して埋立工事に着手したことに対し、市民団体が広島市の中国電力本社で抗議行動をしました。

上関町の原子力発電所の建設をめぐって、中国電力は先月から海の埋め立て工事を始めるため海上にブイを設置しようとしましたが、反対派の漁業者などが港で抗議行動を続けブイの運び出しを阻止していました。
これに対して中国電力は7日、抗議行動が行われていない別のルートからブイを運び出して海に設置しました。
8日は広島市中区の中国電力本社の前に3つの市民団体のメンバー20人が集まり、横断幕などを掲げて埋立工事に着手したことに抗議し「速やかな中止を求める」とした抗議文を担当者に手渡しました。
市民団体では「こそくな方法でブイを設置した中国電力の対応に憤りを感じている」と話しています。一方、中国電力の担当者は「衝突を避けて安全に工事を進めるために別のルートでブイを設置した。今後も住民の方の理解が得られるよう努力していきたい」と話しています。