山口県上関町の原子力発電所建設計画で、中国電力が海の埋め立て工事に7日、着手しました。8日、反原発の市民グループは工事中止を求めて抗議活動を行いました。
「上関原発建設の工事着手に対して、非常に憤りを感じています」(原発はごめんだヒロシマ市民の会 溝田一成さん)
上関原発の建設計画をめぐっては、対岸にある祝島の反対派の住民らが阻止行動をして、中国電力と1か月近くにらみ合っていました。
埋め立て免許の期限まで2週間となった7日早朝、中国電力は、工事区域を示す2基のブイを阻止行動が続く埠頭とは別の場所から運び出し、設置しました。
反原発を訴える広島の市民グループは、8日、中国電力の本社を訪れ、速やかな工事中止を求める抗議文を手渡しました。
「このような姑息な手段でしか上関原発建設予定地の埋め立て工事に着手できなかったことを満天下にさらしたと」(原発はごめんだヒロシマ市民の会 伊達純さん)
「あれだけのこう着状態の中でいかに安全に作業を進めていくかという中でのある意味、苦渋の選択だった。何とかお互いに良い方向に向かうように話し合いをしたいというふうに思っております」(中国電力 広報環境部門 桜井正治マネージャー)
中国電力は、さらに7基のブイを設置した後、およそ14ヘクタールの海域を埋め立てる計画です。
反対派は、原発の安全性や環境破壊を懸念し、27年間にわたって運動をしています。(10/8 18:16) |