経営改善のため公設民営化を目指している榛原総合病院(牧之原市細江)の茂庭将彦院長(54)が9月中旬、病院管理者の西原茂樹・牧之原市長に退職願を提出していたことが3日、わかった。同病院は医療法人「徳洲会」と指定管理者制度移行に向けて協議しているが、経営方針を巡って市側と茂庭院長に意見の相違があったとみられる。
関係者によると、茂庭院長は1日、病院職員の集会を開き、退職願を出したことを明らかにした。西原市長は、毎日新聞の取材に、茂庭院長を慰留していることを明らかにしたうえで、「今のタイミングで辞められると、他の医師の動向にも影響を与えて病院はやっていけない」と話した。【浜中慎哉】
毎日新聞 2009年10月4日 地方版