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因縁再び?小沢、宗男コンビが“中川昭一潰し”画策

 民主党の小沢一郎代表が今週末の25日、中川昭一財務・金融担当相(北海道11区)の地元・北海道帯広市で、新党大地の鈴木宗男代表とそろい踏みする。小沢氏の元秘書である民主党衆院議員が開くイベントに出席するためだが、鈴木氏は中川氏の父・一郎元農相の秘書で、中選挙区時代には中川氏と骨肉の争いをした因縁の相手でもある。“一郎の影”がタッグを組んで中川潰しに動き出したようだ。

 小沢、鈴木両氏が出席するのは、石川知裕衆院議員(35)が主催する「石川ともひろと一郎&宗男 新春ビッグ対談」。蓮舫参院議員を加えた4人の対談イベントで、2000枚刷った500円のチケットはすでに完売した。事務所サイドでは、当日はさらなる来場者を想定し第3会場も設けている。

 石川氏は鈴木氏と同じ、北海道11区にある足寄町で生まれ育ち、大学受験で上京。その後10年間、小沢氏の秘書を務めた1年生議員だ。前回選挙では中川氏に敗れたが、比例で復活当選した。

 「小沢流のドブ板選挙を理解し、熱心に地元を回っている。議員宿舎入りを拒みホテルを転々としていることから『ホームレス議員』として週刊誌に取り上げられたように骨もある」(地元関係者)とまずまずの評判で、自民・民主両党の選挙区調査でも、中川氏と拮抗している。

 小沢氏周辺は「今回の北海道入りは石川氏サイドの要請だ。ただ、小沢氏にしても、麻生太郎首相の盟友で重要閣僚の中川氏を選挙で落とせば政権交代を強く印象づけられる。前回選挙で43万票を取るなど北海道で絶大な影響力がある鈴木氏とともにテコ入れする狙いがある」と打ち明ける。

 実際、鈴木氏と中川氏は浅からぬ因縁、遺恨が指摘されている。

 1983年、「北海のヒグマ」といわれた中川一郎氏が自殺した。鈴木氏は当時「中川の金庫番」と呼ばれた大物秘書で、一郎氏と生前に口論していたことも目撃されていた。さらに翌年の総選挙では北海道5区(定数5)で、中川氏と壮絶な跡目争いを演じたのだ。

 それだけに、永田町有力筋の1人は「一郎氏の死と鈴木氏の関係は、今でもさまざまな憶測を呼んで語りぐさになっている。中川氏は鈴木氏を恨む一方、恐れてもいるはずで、小沢、鈴木両者の揃い踏みはかなりのインパクトになるだろう」という。

 北海道選出の自民党議員には中川氏のほかにも町村信孝前官房長官(5区)や武部勤元幹事長(12区)ら大物や、1区から無所属でも出馬する意向の杉村太蔵衆院議員ら有名議員がいる。

 しかし、もともと民主党が強い地盤のうえ、公共事業の激減などもあり、次期総選挙で自民党には強い逆風が吹くことが予想されており、ある自民党道議は「下手すれば全滅だ」と危機感を露わにする。

 このため、町村、武部両氏は頻繁に地元入りして組織固めに躍起になっているが、財務相として金融危機対策に忙殺される中川氏はそうはいかないのが辛いところ。果たして、小沢氏の策略に打ち勝てるのか?

ZAKZAK 2009/01/22

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