インフラフリーシンポジウム
インフラフリーシンポジウム、無事に終了しました。

この日は朝5時に起きて、準備をしました。会の最初の挨拶は僕。眠くて失敗しそう。笑

シンポジウムは、朝9時からスタートし19時半までかけ、13人の参加者の方々に発表をしていただきました。みなさん、それぞれ異なる専門で、トップを究めておられるだけあって、発表内容は大変に素晴らしいものばかりです。ご自分の専門分野を、今回のテーマである「インフラフリー」と言う視点でみるとどうなのか。刺激的な意見も飛び交いました。

このシンポジウムの結果をトータル的に言うと、やはり「インフラフリー」は、ハイテク(最先端技術)というよりハイシンキングである、という方向にまとまりました。ハイシンキングとは、インフラフリーは物事のきっかけであり、それは技術だけをさしているのではない。今、行われている、あらゆる研究をどのように組み合わせていくかを考え、次の時代のエコロジーを構築していこう、ということです。今回、これに向けた研究チームも決まり、今後は2年後に行う第二回インフラフリーシンポジウムを目標に、より深く、細かく研究していくことになります。第ニ回の場所はまだ決めていませんでしたが、もう一度トルコでやってほしいと依頼がありうれしく思いました。こうしたシンポジウムに1500人以上の人が見に来てくれたというのも異例なことだそうです。自身が会長を務めた会が成功に終わり、正直ホッとしています。

シンポジウムの参加者と記念写真です。全員揃うと迫力ありますね。笑

そして終了後は、せっかくイスタンブールで集まっているのだから、本場のトルコ料理で夕飯をしようということになりました。来年1月から、僕の宇宙飛行士訓練の飛行パートを担当してくれるビットリ宇宙飛行士(イタリア)も奥さんと一緒に参加してくれて、トルコの新鮮なシーフードやお酒をみんなで堪能し、とても楽しい夜になりました。

楽しくて素敵なビットリご夫婦と。

翌日は、イスタンブールの町も楽しんでもらおうと計画してあったプランを元に観光をしました。イスタンブールは古代ギリシャ時代に造られています。今現在まで様々な国の文化が行き交った歴史の影響から、色々な文明が混在する不思議な町であるといえます。イスタンブール、そこはヨーロッパとアジア、二つの大陸に存在する世界で唯一の町であり、その間にあるマルマラ海の景色は本当に最高です。そのマルマラ海から見る絶景を楽しむため、船にも乗ってみました。

船で記念写真です。みんな楽しんでくれたようです。

せっかく、僕が案内しているので、トルコの宇宙開発事業団の中心である「宇宙科学研究室」にも行き、職員の皆さんと挨拶しました。

研究室の皆様がどんどん集まってくれました。

新しい出会いが生む新しい経験を、みんなでシェアできることは、人生の中で人間が味わえる最高の贅沢のように思います。物質では、人間は決して幸せにはなれないのです。「第一回 国際インフラフリーシンポジウム」から得たこのもう一つの成功は、研究成果と同様に大切な価値のあるものだと感じます。ありがとうございました。

そして、その翌日から、それぞれの参加者はご自分の国へと帰って行かれました。僕は、帰国したら今回のシンポジウムで発表された全員の論文をまとめて、1冊の本にして日本で出版したいと考えていて、そのための作業を予定しています。

では、次は日本からレポートします。
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