八ツ場ダム中止撤回の意見書提出 群馬県議会が国交相に前原誠司国土交通相が建設中止を表明した群馬県の八ツ場ダムについて、同県議会の原富夫議長らは2日、国交省に前原氏を訪ね、ダム建設の中止撤回と計画通りの完成を求める意見書を手渡した。 前原氏と会談後、原議長は記者団に「残念ながら、建設中止を撤回するという話にはならなかった」と述べた。また国交省が同日発表した入札手続きの取りやめについて「残念だが、道がすべて閉ざされたわけではない」と強調し、巻き返しに意欲を示した。 意見書は1日に同議会が賛成多数で可決。八ツ場ダムが「下流都県に住む480万人を洪水被害から守る」「首都圏約430万人の都市用水を開発する利水機能も併せ持っている」などと必要性を訴え、「予定通りに全事業を完成させること」としている。 【共同通信】
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