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県地域医療再生計画案:重症者搬送などに対応 医師派遣へ講座開設 /奈良

 県は1日、救急搬送や医師不足の問題に対応するため、「県地域医療再生計画案」(09~13年度)をまとめ、発表した。地域のニーズに応じた医療を提供するのが狙い。救急搬送の受け入れ態勢の整備や医師の育成、病院間の連携などを進める。

 県内を北和(奈良・西和医療圏)と、中南和(東和・中和・南和医療圏)に分割。北和は県立奈良病院(奈良市)、中南和は県立医大付属病院(橿原市)を高度医療拠点病院とした。両病院は、重症者の救急搬送を24時間態勢で必ず受け入れる救命救急室の整備▽新生児集中治療室の整備拡充など、周産期医療センターの充実▽小児科医の集約化▽がん拠点病院としての機能強化--などを進める。

 県内では医師不足で産婦人科などの閉鎖が相次いでおり、安定的に医師を派遣するため、県立医大に講座を開設。医師を育成し、公立病院やへき地診療所、休日夜間応急診療所に派遣する仕組みを整える。へき地で総合的な診療を行う「総合診療医」や救急医などの人材確保も目指す。

 また、脳卒中や急性心筋梗塞(こうそく)などの重要疾患に対し、病院間で役割分担を明確にする協定を締結。疾患や重症度ごとに各病院の役割を設定し、拠点となる休日夜間応急診療所も設置する。

 計画実現のため、県立医大の教育研究施設を生駒市の学研高山第2工区に移転。その後は県立奈良病院を県立医大付属病院として運営することなども検討している。【阿部亮介】

毎日新聞 2009年10月2日 地方版

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