社会

岩国基地軍民共用化の準備工事着手
(山口県)
岩国基地の軍民共用化を進める岩国市は1日、空港ターミナルビルなどの建設予定地にある水路を移設する工事に着手した。2012年度開港に向けた工事はこれが初めてとなる。民間空港開港に向けた初めての工事はアメリカ軍岩国基地北側に隣接する旭町広場で始まった。岩国市の民間空港推進室によると基地北側の一部敷地と旭町広場は空港ターミナルビルや駐機場の設置が計画されていて広場と基地の境界線を通る360mの水路は埋設され広場の北側に新たに移設される。市は県の補助を受け6800万円をかけて水路の移設工事を行うことにしていて今年度中の完成を目指している。岩国基地の軍民共用化についてはことし8月、国土交通省が来年度の概算要求に施設整備の事業費を盛り込んだ。しかし鳩山政権は前の政権のもとで作られた来年度予算の概算要求を白紙に戻し今月15日までに新たな概算要求を再提出するよう各省庁に求めている。また市民の中には軍民共用化がアメリカ軍再編との取引材料になっていると中止を求める声もあり新政権の対応が注目されている。市では「地元としてできることはやっておきたい」と話している。
[ 10/1 18:10 山口放送]