08年7月、むつ市の川内病院(現診療所)で、市内の男性(75)を採血した際に注射針で神経を損傷し、右手に障害を残す医療過誤があり、病院を運営する一部事務組合下北医療センター(管理者・宮下順一郎市長)が損害賠償金約234万円を支払うことで示談したことが30日、明らかになった。
医療センターによると、男性は外来を受診。看護師に採血された際、注射針で神経を傷つけられ、しびれなどの障害が残った。採血した看護師は特定できなかったという。
医療センターは今年2月に障害を認定し、6月に男性と示談が成立。先月29日の医療センター議会定例会で専決処分の報告が承認された。【松沢康】
毎日新聞 2009年10月1日 地方版