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成東病院:2市2町有識者ら、独法化了承 来年4月、山武単独に /千葉

 ◇一部事務組合は解散

 山武市、東金市、芝山町、九十九里町の一部事務組合が運営する国保成東病院の将来像を模索してきた有識者の協議会は30日、成東病院を来年4月から山武市単独の地方独立行政法人に移行させる最終報告案を全会一致で了承した。4市町の一部事務組合は今年度で解散する。最終報告について芝山町は15日、山武市、東金市、九十九里町は20日に議会で議決する予定だ。【吉村建二】

 成東病院は1953年に開院。外来、入院合わせ年間約18万人が利用する地域医療の拠点だった。05年、内科医が全員退職したのを機に経営状況が悪化。赤字決算を余儀なくされ、資金繰りが困難になっていた。さらに東金市、九十九里町による地域医療センター計画も進んでおり、一部事務組合の維持が難しくなっていた。

 独立行政法人化の狙いは、病院経営を安定化させ、持続的な地域医療を提供することにあり、協議は5月から行われてきた。

 最終報告では、組合解散に伴う清算負担金の割合や独法移行経費の負担金などが承認された。新たな地方独立行政法人の業務、運営などの詳細は今後、山武市に設置される「地方独立行政法人評価委員会」が審議、検討を進める。委員は人選中だが、地域の医療連携の観点から4大疾病を担う県内病院関係者など5~7人を予定している。

 協議会を束ねてきた長隆会長は「独法化への方向性は打ち出すことができた。完全に満足できるものではないが、負担割合など小異を捨て大同についてくれた。組合解散、独法化へ各首長の考えがぶれず、話し合いがスピーディーに進んだ」と話した。

毎日新聞 2009年10月1日 地方版

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