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碧南市民病院:男性患者、不適切な処置で死亡 賠償話し合いへ /愛知

 碧南市民病院で胃がんの手術を受けた県内の男性患者(76)が、術後の不適切な処置で死亡したとして、30日の同市議会協議会に報告された。病院は医療ミスを認め、遺族と損害賠償について話し合う。

 病院の説明によると、男性は今年6月に胃の切除や胆のう摘出などの手術を受けた。術後に高熱(38~39度)が続いたため、合併症を予期して診療したが、腸閉塞(へいそく)を起こしていた。術後5日目も40度を超す高熱が続いたが、解熱剤投与中心の診療を継続。血液検査や超音波検査、CT検査などをしなかったため、腹腔内膿瘍(ふくくうないのうよう)の存在に気付かず、敗血症性ショックから多臓器不全で術後6日目に死亡した。

 遺族から死因の調査が求められ、7月上旬に医療事故特別調査委員会を設置。外部の専門家の評価や調査も受けながら、8月下旬までに委員会を7回開いて原因を分析した。その結果、診療に携わった医師同士や医師と看護師らの間で患者の情報が十分に共有されていなかったうえ、関係者相互の連携も不十分だったことが分かったという。記者会見した梶田正文院長は「医療チームのシステムに欠陥があったことが判明した。再発防止のため、システムを見直して再教育に取り組む」と話した。【安間教雄】

毎日新聞 2009年10月1日 地方版

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