2009年9月30日18時14分
原口一博総務相と懇談する橋下徹・大阪府知事ら首長連合のメンバー=総務省
原口一博総務相は29日、橋下徹・大阪府知事、中田宏・前横浜市長ら「首長連合」のメンバーと同省で会談し、鳩山政権が掲げる「地域主権」の原則について、連携して検討していくことで合意した。改革派首長らの現場の知恵を生かし、分権政策の柱である「出先機関の原則廃止」「国と地方の協議の場の法制化」などを迅速に進める狙いがある。
会談後、原口氏は記者団に対し、「地域が(法律による義務づけなどで)縛られていることや、税財源をどうするか。地域主権改革の原則となる『原口ドクトリン』を一緒に作りたいと提案があった」と明かし、今後1カ月をめどに骨子を作る方針を示した。橋下氏は会談後、「命じられたことは何でもやる」と協力する姿勢を強調した。
一方、原口氏は29日、首長連合とは別に、地方自治、郵政、情報通信など各分野の有識者ら10人程度でつくる顧問制度を導入する方針を表明。郵政民営化見直しでは、亀井久興・国民新党顧問の起用を検討していることを明らかにした。(伊東和貴)