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【経済】

JR四国、高速無料で30億減へ 試算発表、路線廃止も

2009年9月30日 19時19分

 JR四国(高松市)は30日、鳩山内閣が進める高速道路料金の無料化が実施された場合、年間の鉄道運輸収入が約30億円の減収になるとの試算を発表した。JR各社の中で無料化の影響を公表したのは初めて。業績が悪化すれば、路線の廃止も避けられない見通しという。

 JR四国の2009年度の鉄道運輸収入は、前年度比24億円減の228億円の見込み。減収分のうち14億円が高速料金大幅値下げの影響という。無料化の場合は影響が年間30億円規模に拡大する計算だ。

 同日、高松市の本社で説明した松田清宏社長は「(ワンマン運転の拡大など)運行、業務体制見直しを進めるが、今回の推定減収額は自助努力の範囲を超える」と述べ、無料化で業績が悪化すれば、運行本数の大幅削減や、利用者の少ない路線の廃止なども検討せざるを得ないとの考えを明らかにした。

 10月上旬にもJRグループ7社で、国土交通省に対し無料化の影響に配慮を求める方針という。

(共同)
 

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