記者日記

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少子化対策の近道は? /埼玉

 衆院選での民主党の圧勝から1週間が過ぎた。子育て中の親同士で話をしているときも同党の「子ども手当」(中学卒業まで1人年31万2000円支給)がよく話題に上るようになった。

 話題の中では「手当をもらっても子供を産もうと思わない」。「もっと別の支援が必要じゃないか」との意見が多く、「少子化解消に特効薬はない」と感じずにはいられない。

 08年の合計特殊出生率(1人の女性が一生に産む子供数に相当)は先進国で最低水準の1.37。食べ散らかした後かたづけ、山積みの洗濯物、夜泣きなどは毎日積み重なるとかなりの「負担」となる。子育て負担が女性により重くのしかかる現状を考えると、女性が2人目をほしがらない気持ちは理解できる。社会全体で子供を育てる環境こそ、少子化解消の一番の近道かもしれない。【鷲頭彰子】

毎日新聞 2009年9月10日 地方版

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