栃木

　下都賀総合病院（栃木市）の建て替えを軸とする県南医療圏の地域医療再生計画をめぐり、小山市が小山市民病院と同病院の統合再編を要望していることについて、麻生利正副知事は２９日の９月定例県議会で、「（統合した病院の）受け皿の問題など、難しい状況だ」との見方を示した。板橋一好議員（自民党）の一般質問に答えた。

　国の地域医療再生臨時特例交付金は総額３１００億円。都道府県が策定した地域医療再生計画に基づいて、全国１０カ所に１００億円、８４カ所に２５億円が交付される。計画提出の締め切りは１０月１６日。

　県は７月、県医療対策協議会を開き、１００億円の計画に下都賀総合病院のある県南医療圏、２５億円の計画に上都賀総合病院のある県西医療圏を選定した。小山市は当初、市民病院単独の建て替えを県に提案していたが、今月１８日、同病院と下都賀総合病院の統合再編案を計画に盛り込むよう、福田富一知事に要望書を提出した。【戸上文恵】