2009年9月30日10時39分
米領サモアのファガトゴ村で29日、津波で小川を押し流され橋に打ちつけられた自動車=AP
米領サモアのファガタゴ市で29日、津波で浸水した市街地の大通り=AP
【クアラルンプール=塚本和人】米国地質調査所(USGS)によると、南太平洋のサモア諸島周辺で29日午前6時48分(日本時間30日午前2時48分)ごろ、マグニチュード(M)8.0の強い地震があった。震源に近い米領サモアなどでは発生直後に津波が発生しており、ロイター通信によると、サモアの災害対策当局は「死者は100人に達する可能性がある」と述べた。米領サモアでも停電や通信回線の断絶が起きて被害状況の把握が難しくなっており、犠牲者数がさらに増えるおそれがある。
AFP通信によると、米領サモアには1.57メートルの津波が押し寄せた。数千人が家を失ったとの情報もある。
米国太平洋津波警報センター(ハワイ)は、米国領サモアやサモア、ニュージーランドなど南太平洋の島々に津波警報を出した。USGSによると、震源の深さは18キロ。