沖縄で検定意見の撤回求め集会 県民大会から2年沖縄戦の「集団自決」をめぐる教科書検定に抗議するため開かれた沖縄県民大会から2年を迎えた29日、同県内の市民団体などが検定意見の撤回を引き続き求めていこうと、那覇市で集会を開いた。 沖縄住民の集団自決を旧日本軍が強制したとの記述を退けた2006年度の検定意見には、沖縄県内外から批判が噴出。現行教科書は「軍の関与」を認める表現となっている。 07年9月29日の超党派による県民大会で実行委員を務めた玉寄哲永さん(75)は集会で「2年前に11万人(主催者発表)が集まった県民大会と、ここに集まっている千人は同じ土俵に立っている」と発言。06年度の検定意見で歴史教科書から削除された「軍の強制」の記述復活を訴えると、大きな拍手が上がった。 集会には民主党と共産党の国会議員、社民党の県議らが参加したが、玉寄さんは「県民がひとつになって、2年前の勢いを盛り上げようとするときに会派が欠けていては、沖縄県民党とは呼べない」と述べ、一部の県選出国会議員らの不参加を批判した。 【共同通信】
|