広島地裁は今年秋、医療機関との相互理解に向けたパネルディスカッションを広島県内の病院で実施する。法曹と病院関係者でつくる医療訴訟連絡協議会の作業部会で決めた。
複雑な医療訴訟の審理を円滑に進めるのが狙い。パネルディスカッションは同協議会に参加する広島大学病院など5病院が対象で、本年度は11月に2病院で開催する。訴訟で争点になることが多い患者への「説明義務」をテーマに、地裁側が解説。裁判官と弁護士、病院関係者が実際の医療訴訟を題材に意見を交わす。
ほかの3病院では10〜11月、裁判官が救命救急センターや病棟を見学し、現場の理解に役立てる。
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