県は28日、宮崎大学病院と連携し、ヘリコプターに医師が搭乗して救急患者を搬送する「ドクターヘリ」の導入を検討していることを明らかにした。九州では福岡県の久留米大学病院などが導入している。
国の臨時特例交付金の申請に必要な県地域医療再生計画案に盛り込み、県議会厚生常任委員会で示した。運用の際には宮大病院は救急部門を「救急救命センター」に強化し、搭乗する医師を提供。県はヘリポート整備や運営スタッフの研修費などを負担する。計画認定が前提だが、運用には年間で最低約2億円かかるとみられる。
計画は県全域と北部、都城北諸県の医療圏が対象で、延岡市夜間急病センターや都城市郡医師会病院整備なども盛り込んだ。総事業費は約132億円。
毎日新聞 2009年9月29日 地方版