県は28日、早期の医師確保を目的に2009年度新設した「県地域医療医師確保短期奨学金」で、貸与する医学生を5、6年生から3年生以上に引き下げると発表した。対象拡大により利用者の増加を目指し、10月1日に3人程度の追加募集を始める。
県医療対策課によると、研修医も引き続き対象とし、出身地や大学を問わず、将来県内で地域医療に従事する意志のある人を採用する。
貸与期間は2~3年間から2~4年間に改正。在学中から法定の臨床研修とその後の後期臨床研修(専門研修)までの間に、月10万円を貸与。研修終了後に貸与と同じ年数だけ、知事が指定する県内公立病院などに勤務すると返還が免除される。
09年度は既に愛媛大生2人に貸与を決定。同課は「義務年限が短いなど他県の制度に比べて条件も良い。3、4年生からの照会もあり需要はあると思う」としている。
申し込みは10月30日必着で、レポート提出や面接がある。問い合わせは県医療対策課=電話089(912)2449、電子メールアドレスiryotaisaku@pref.ehime.jp