ブラジル、ホンジュラス暫定政権の最後通告を拒否

ホンジュラス・テグシガルパ（ＣＮＮ）　クーデターで国外追放されたホンジュラスのセラヤ大統領が帰国して首都テグシガルパのブラジル大使館に身を寄せている問題で、ブラジルは２７日、ホンジュラス暫定政権から突きつけられた最後通告には応じないと表明した。

ホンジュラスのミチェレッティ暫定政権側は２６日夜に声明を発表し、セラヤ氏がブラジル大使館を利用してホンジュラス国内の暴動をあおっていると非難。同大使館に対し、１０日以内にセラヤ氏の処遇を決めるよう迫り、要求が受け入れられない場合はブラジルに対する措置を取らざるを得ないと述べていた。

これに対してブラジルのルラ大統領は、ベネズエラで開かれた南米とアフリカの首脳会議の場で「クーデターをたくらむ政権からの最後通告は受け入れない」と表明。セラヤ氏は大使館の「客人」であり、ブラジルがミチェレッティ暫定政権と交渉することは何もないと強調した。

ブラジルの国営通信によると、同国外務省も２７日、ブラジルはミチェレッティ暫定政権を承認しておらず、要求には応えられないとの声明を発表した。