中央大学法学部教授 川原 彰
この川原専門演習(通称、川原ゼミ)のウェブサイトは、ゼミに所属する学生の手によって運営されているものです。中央大学法学部川原ゼミは、1996年4月に開設されて以来2004年10月現在、10期生を迎えるに至っています。この間.170名あまりの学生を受け入れるなかで、ようやく川原ゼミとしてのかたちも整ってきたようです。そうしたなかで、このウェブサイトは、2年生から4年生までの現役学生間の交流、現役の学生と卒業生との交流、そして川原ゼミに関心をもって下さっている一般の方々との交流をはかる「場」として設置されました。もちろん、私自身も必要に応じてこのウェブサイトにかかわっていきたいと思っています。
Open the Seminar! 「開かれた一つの社会」としてゼミを構成していくことが、ゼミ担当者としての私の信念です。ゼミは教員の所有物ではありません。参加者一人ひとりが、一人ひとりの個性を尊重しながら共同してつくりあげてゆく「構成的空間」であるところに、ゼミナールというものの本質があります。その意味では、ゼミという公的空間をどのように構成し、「一つの社会」として運営していくのかという問題そのものが、「政治的なるもの」を自分自身の問題として考えていく知的感受性を陶冶する作業にほかなりません。このウェブサイトという場が、ゼミを「開かれた社会」にさらに近づけていく契機になってくれることを期待しています。
川原 彰 - KAWAHARA Akira
『東中欧の民主化の構造』(有信堂,1993年)
『比較政治学の構想と方法』(三嶺書房,1997年)
『市民社会の政治学』(三嶺書房,2001年)
『現代比較政治論―民主化研究から民主主義理論へ』(中央大学出版部,2005年)
『現代市民社会論の新地平―「アレント的モメント」の再発見』(有信堂高文社, 2006年)
『ポスト共産主義の政治学』(三嶺書房,1993年)
『民主主義の天使―ポーランド・自由の苦き味』(共編,同文舘,1995年)
『高柳先男先生追悼論文集』(共編,中央大学出版部,2003年)
『政治的なものの今』(三嶺書房,1991年)
『グローバル・デモクラシーの政治世界』(有信堂,1997年)
『地域研究と現代の国家』(慶應義塾大学出版会,1998年)
『高校生の現代社会』(帝国書院,1998年)
『講座政治学T・政治理論』(三嶺書房,1999年)
『現代政治学の透視図』(世界書院,1999年)
『20世紀の政治学・日本政治学会年報1999』(岩波書店,2000年)
『21世紀のマニフェスト』(岩波書店,2001年)
『現代市民政治論』(世織書房,2003年)
『グローバル・ガバナンスの理論と政策』(中央大学出版部,2004年)
『公共空間とデモクラシー』(中央大学出版部,2004年)
「日本の再民主化を!―政治の再生のために」(山口二郎・小林良彰・杉田敦との共著)『世界』2000年12月号(2000年11月)他
「東中欧の民主化と市民社会論の新展開」『聖学院大学総合研究所紀要』第21号(2001年9月)他
「グローバル・デモクラシーの政治理論序説―S.ウォーリンのFugitive Democracy論を手がかりに」 『法学新報』110巻第3・4号(2003年8月)他
「ハンナ・アレントと全体主義の時代経験(1)〜(6)」『白門』第55巻第11号〜第56巻第4号(2003年11月〜2004年4月)
「回顧・政治学 2002年」『週刊読書人』(2002年12月)
「比較政治学―民主化の可能性を追求」AERA Mook『新版 政治学がわかる。』(2003年2月)*コラム「田中康夫の『静かな革命』」
「書評:A・ギデンズ著『左派右派を超えて』」『週刊読書人』(2003年2月)
「書評:新藤榮一著『脱グローバリズムの世界像』」『週刊読書人』(2003年6月)
「中欧の再発見と欧州統合―『誘拐された西欧』はいずこへ」『中央評論』244号(2003年7月)
「書評:岩田昌征著『社会主義崩壊から多民族戦争へ』」『週刊読書人』(2003年8月)
「ある独立精神の航跡―思想史家・藤田省三さんを悼む」『中央評論』245号(2003年10月)
「回顧・政治学 2003年」『週刊読書人』(2003年12月)
「書評:丸山眞男著『丸山眞男書簡集1』」『週刊読書人』(2004年2月)
ビデオ『学問と情熱 丸山真男』(紀伊国屋書店,2004年)