川西市と宝塚市の各市立病院で、10月1日から新しい診療科がスタートする。患者の負担軽減や、利便性向上を目指したものだという。
市立川西病院(同市東畦野5、072・794・2321)は、胃がんや大腸がんなどの検査を専門とする「消化器内視鏡センター」を開設する。同病院には従来、口から入れる内視鏡があったが、センターでは、鼻から入れるタイプの細い内視鏡を導入。内視鏡検査で一番苦しいのどの部分が通りやすくなった。検査中は麻酔で痛み止めをし、患者の負担軽減に努める。
検査後に麻酔の影響から回復するまで使う休息専用室には、電動リクライニングソファを設置した。
受診には1~2週間前の予約が必要。土居貞幸外科診療部長は「負担軽減などで検査への抵抗感を減らしたい」と話している。
また、宝塚市立病院(同市小浜4、0797・87・1161)は、「総合内科」を新設する。初診患者の診察や専門診療科への振り分けをスムーズに行うことが目的。同病院は、循環器科や呼吸器科など五つ以上の内科系診療科があり、患者から「どこで受診すれば良いか」という問い合わせがあることに対応した。
総合内科では、幅広い分野の治療経験があるベテラン医師が診察、治療にあたる。専門の診療科で継続治療が必要な場合は、その案内を行う。1日10~15人の患者に対応する予定という。【衛藤達生、山田奈緒】
〔阪神版〕
毎日新聞 2009年9月27日 地方版