小林市が市内細野で進めていた市立病院の改築工事が終わり、24日から新病院での診療を始めた。大地震発生時でも診療可能な免振構造で、初導入のMRI(磁気共鳴画像診断装置)など最新鋭の設備を備える。半面、産婦人科が旧病院に引き続き休診するなど、医師確保が課題になっている。
旧病院が37年を経て老朽化したため、隣接地に昨年3月から建設していた。鉄筋コンクリート5階建て延べ1万1600平方メートルで、ベッド数は147と変わらない。総事業費は約53億円。
診療科目は10科。うち03年から休診中の産婦人科は新病院の開業を機に診療再開を目指したが、実現しなかった。医師1人体制が続いている小児科や、来月から1人減となる内科を含め、医師確保に努める。【木元六男】
毎日新聞 2009年9月27日 地方版