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台上前転の指導


TOSS大阪みおつくし/椿 善弘


5年生ではじめて台上前転をする子どもたちへの指導です。最後は全員が4段達成です。



準備運動として

かえる倒立 足打ちとび 手押し車 肩倒立 ブリッジ などを腕支持の感覚と逆さ感覚を養うために行っています。

第一時  体育館の舞台の下にセーフティーマットを二枚重ねて置いたものと一枚を置きます。そこに舞台の上からジャンプして高さ感覚を身につけているか、確認します。


舞台からマットにジャンプします。次はお隣のマットに同じようにジャンプします

最初は、普通にジャンプ、次は大きくジャンプ、そして回転したりひねったりしてジャンプさせます。だんだんダイナミックにエスカレートしていきます。最後に舞台にマッ トを敷いて、前転してセーフティーマットに着地させます。最初は少し抵抗があります が、すぐに慣れてしまいます。下に場作りの様子を示しました。 図1が舞台からのジャンプ  図2が舞台からの前転  図3が図2を横から見た図

マットを一枚、三枚重ね、五枚重ねとそれぞれで前転をします。マット運動の前転とはちがい、台上前転につなげるためにマットの外から前転をします。
前転でのチェックポイントは、@腰を高く A頭の後ろをついているか の二点を基準にして個別評定します。

テストをします。先生マットで合格と言われた人は、近くのマットを三枚に重ねて同じ前転の練習をします。

このときに先生マットから練習しているマットが見える位置に先生マットを配置します。このように五枚重ねまでいきます。
五枚重ねになるとジャンプして前転をする子がでてきます。ジャンプしない子どもは、頭がひっかかりそうで大変です。しっかりジャンプしている子どもをお手本にしてよいところを尋ねます。五枚重ねのマットで今度は、両足で踏み切ってジャンプした前転を練習させます。  (この場合は、床からマットに前転します。マットの上からのスタートではありません。)



第二時 前時の続きで重ねたマットでの前転からセーフティマットの上に普通のマットを敷いた場での前転につなげます。

三枚重ねのマット、セーフティーマット一枚の上に普通のマット、セーフティーマット二枚の上に普通のマット(踏み切り板を使用) そして跳び箱二段と三段の場作りをします。 (左から右へと難度を少し高めています。)

赤色が普通のマット 黄緑がセーフティーマット(左の方は二枚重ねです)   灰色が跳び箱

両足で踏み切ってジャンプして前転するときに、どこをみるとすばやく回れますか。練習して確かめなさい。

前転でおへそを見ると回りやすいと子どもは知っているので、すぐに同じようにおへそをみると回りやすいと答えが返ってきます。
セーフティーマットに普通のマットを敷いた場は、スムーズに通過していきます。
次のセーフティーマット二枚は、高さもあるため、踏み切り板を使用しました。そしてこの踏み切り板を両足で踏み切る練習を一度いれました。過去に踏み切り板を片足で踏み切ろうとする子どもがいましたので、あえてこの練習をしました。

走って両足で踏み切って、マットの上に立ちます。マットに立てたら合格です。

また、ちょうどよい踏み切り位置の確認と力強い踏み切りを確認するためにしました。

今度は、二枚重ねのセーフティーマットに普通マットを敷いたところで前転をさせました。チェックポイントは、@ジャンプして腕が伸びているか A頭の後ろで回っているかです。

練習した後に、個別にテストをします。
その後、二段と三段の跳び箱に移りますが、今までのマットと違い、落下の危険もあるので、全員を集めて、跳び箱の着手の仕方だけを教えます。

台上前転の時の跳び箱への手のつき方は、台の横をつかみます。

後は、セーフティーマットのテストで合格した者は、二段の跳び箱で練習します。

後の練習は、個別評定で合格したら次の段階に進みます。


次時からは、セーフティーマットに普通マットを敷いたものと跳び箱二段から五段までの場作りで行いました。

跳び箱を使用するときから、跳びおわった者の二人ずつで跳び箱の横につかせました。

もしもの落下に備えてと跳ぶ者へ安心感を与える目的でしました。

5年生31人学級で全員が四段までは、台上前転ができるようになりました。

第三時以降の場作り     3段の跳び箱からはふみきり板を使用しました。



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