進次郎氏も原巨人Ｖ３に感動した！！

小泉進次郎議員は「自民党も巨人のように厚い層で再出発します」と“自民党維新”を誓った

　小泉Ｊｒ．も「ジャイアンツ愛」に感動―。小泉純一郎元首相（６７）次男の自民党新人、小泉進次郎衆院議員（２８）が巨人リーグ３連覇に祝福のコメントを寄せた。小学校から高校までは野球に明け暮れてた進次郎議員が、テレビで見て初めて感動の涙を流した試合が、中学２年生の時の原辰徳引退試合（９５年１０月）。優勝の知らせに「おめでとうございます！　今の政界でいえば巨人にあたるのは民主党。自民党も巨人のような層の厚さで再出発を目指します」と“自民党維新”を固く誓った。

　横浜駅西口で行われた自民総裁選３候補の街頭演説会。高島屋前の歩道を埋め尽くす人だかりの中で、司会を務め終えた進次郎議員の日に焼けた顔が一瞬、野球少年の顔に戻った。

　「（３連覇）決まったんですか。おめでとうございます。今年は総選挙前から高校野球もプロ野球も見ることは、ほとんどどころか全くできませんでしたが…」

　国会をあこがれの甲子園に見立てて戦い、逆風のなか勝ち上がった２８歳は、目を輝かせた。

　野球を始めたのは小学校２年から。すぐに巨人ファンとなり、テレビのナイター中継を夢中で見た。「自分の試合ではしょっちゅう泣いてましたけど、試合を見て初めて泣いたのは原さんの引退試合ですねえ。今でもシーンの一つひとつが目に焼き付いていますよ」

　広島・紀藤から左中間に本塁打を打ったシーン、長嶋監督と涙を流しながら抱き合っているシーン、「私の夢には続きがあります」と語ったラストメッセージ…。「４番・三塁・原」最後の雄姿は、ほとんど勉強をせず、野球に明け暮れていた進次郎少年の胸に深く刻まれた。それだけに、原監督のＶ３には勇気をもらったようだ。

　内野手だった関東学院六浦高校時代には、現レッドソックスの松坂大輔を擁する横浜高校と練習試合で対戦したこともある。「その時、松坂選手は投手ではなくセンターを守ってました。完敗しましたけどね。やはりプロになるような人は違うな、と思いました。身体能力の差。こればかりはどうしようもないです」。関東学院大に進学してからは野球に注いでいたエネルギーを勉強に注ぎ、政治家の道を進む決意を固めた。

　進次郎議員は国会を「猛者が集まる全国大会の場」とたとえる。「予選を勝ち抜けたのはジャイアンツ愛ならぬ地元愛（横須賀・三浦愛）です」と話した。

　しかし、野に下った自民党が常勝軍団ではないことは分かっている。「今の政界では民主党が巨人。自民党はＢクラスかもしれない。これから若返りをして巨人のような厚い層で、必ずＡクラスに戻れるように再出発をしますよ！」と語気を強めた。

　この日、横浜駅に集まった総裁３候補に向かって臆することなく３つの要求を突きつけた。「自民党を変える勇気はあるのか。いざとなったら解党する覚悟はあるのか。そして『失敗したらこれで終わり』という危機感はあるのか。私は与党・自民党を知りません。知らないから無知の強みがあるんです。民主党批判が国民の望むことじゃない。党再建には一歩一歩進むしかないんです！」。

　巨人に続く“自民党維新”を目指す２８歳は、スポーツマンシップにのっとって戦い抜くことを誓った。

（2009年9月24日06時02分スポーツ報知）

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