「カダフィ節」さく裂 安保理をテロ組織呼ばわり【ニューヨーク共同】23日にニューヨークで始まった国連総会の一般討論演説で、リビアのカダフィ大佐が初のスピーチを行い、安全保障理事会を「テロ理事会」と呼ぶなど言いたい放題の批判を展開、相変わらずの「カダフィ節」を披露した。 カダフィ氏は、15分の制限時間を完全無視し約1時間半話し続け、その後の進行に大きな遅れが出た。国連高官は「人の迷惑も考えないで」と苦々しい表情だった。 オバマ米大統領の次に登壇したカダフィ氏は、国連憲章の冊子を読みながら「大国も小国も平等だというが、安保理は平等か。ノーだ。常任理事国の拒否権も私は認めない」と述べ、冊子を破るそぶりを見せた。 さらに「国連設立以降、65の戦争が起き、第2次大戦よりはるかに多い犠牲者が出たが、国連は集団で阻止する行動を取らなかった」「安保理が核兵器・技術を持つ国に支配されているのは我慢できない。これはテロだ」とまくしたて、冊子を放り投げた。 一方で「初めて黒人大統領を選んだ米国を祝福したい。永遠に大統領をしてもらいたい」とオバマ氏を持ち上げた。 【共同通信】
|