山鹿・植木地区の母親たちがつくる「小児医療を考える会」は、山鹿市立病院の常勤小児科医確保と、小児科の診療再開を求めて、近く署名活動を始める。また中学生までの子を持つ母親を対象に市立病院への要望を尋ねるアンケートを実施する。
市立病院の小児科は07年8月から常勤医不在となり、熊本大学医学部から派遣される非常勤医による週2回の診察でしのいでいる。増改築中の病院には小児科病棟が設けられる予定だが、医師確保のメドはついていない。考える会は、一日も早い医師確保を求めて署名活動を始める。市内の全小中学校と幼稚園、保育園の保護者を対象に実施し、来月の定例会で集計する予定。
一方アンケートは、小児科診療再開に向けて母親の声を聞く。質問項目をまとめて、早急に実施する。
考える会は「母親たちの活動が、大きな市民の声になってほしい」と話している。【西東靖博】
毎日新聞 2009年9月23日 地方版