社会

海の埋め立て作業中止
(山口県)
上関原子力発電所建設に向けた海の埋め立て工事について、中国電力は、この日も作業を中止した。現場では、原発に反対する人たちの抗議活動が続いていて、中国電力では「現場の状況を判断した」と中止の理由を説明している。上関原発計画の海の埋め立て作業に向け、中国電力では、平生町の田名埠頭に保管されている灯浮標とよばれるブイを建設予定地に運ぼうとしているが、朝からふ頭周辺の海上には、台船の進入路を塞ぐように祝島住民の漁船や原発に反対する人たちのシーカヤックが集まった。中国電力は作業について「現場の状況を判断したうえで検討する」としていたが、これまでとは異なり、作業台船も姿を見せることなく午前11時半には、作業中止を決めた。中国電力はブイを海に設置することで埋立て工事着手とする方針だが、去年10月に県から交付された埋立て免許には来月21日までに着手するとの条件があり、期限まで残り1ヶ月を切っている。一方で、祝島の住民らはあす以降も、抗議行動を続けることにしていて、現状では、事態の長期化も避けられない状況となっている。中国電力側は、あすの作業についても「状況をみて判断する」と話している。             
[ 9/23 17:26 山口放送]