社会

埋め立て作業、着手できず
(山口県)
上関原発計画に絡み、中国電力が海の埋め立て工事に取り掛かろうとして、10日目を迎えたが、22日も原発に反対する人たちとの
にらみ合いが続き工事の着手は、見送りとなった。中国電力は、これまでと同様にブイを積み込むため平生町の田名埠頭に作業台船を運んできた。これまで漁船で抗議行動を続けてきた祝島の人たちの姿はなかったが、祝島を支援する原発反対派の人たちが乗ったシーカヤック10艇が海上を封鎖。にらみ合いが続いた。また、陸上でも県内外から反原発派の人たち、およそ30人が集まり、抗議の声を上げた。海上保安部がシーカヤックに注意を呼び掛けたのをきっかけに、中国電力も作業を進めようとした。この日、姿を見せなかった祝島の漁船だが、現場の状況を聞き、午後になって、6隻の漁船が急遽駆けつけ、21日までと同じような光景が繰り広げられた。にらみ合いが続いたが中国電力は午後1時45分、作業中止の宣告をせずに作業台船を一旦、沖に引き返させた。中国電力は現場から反対派がいなくなれば、再び作業に入る考えだったことを明らかにした。しかし、作業台船は再び現場に戻ることはなく中国電力は午後3時に作業中止を発表した。23日は現地の状況を見ながら
作業ができる状態であれば取り掛かりたいとしている。              
[ 9/22 19:32 山口放送]