滋賀県は22日、新型インフルエンザに感染した同県守山市の市立小学1年の男児(7)が死亡したと発表した。死因はインフルエンザ脳症。厚生労働省によると、国内の新型インフルエンザ感染者の死亡は18人目で、最年少。インフルエンザ脳症による死者は初めてという。
県によると、男児は19日朝からせきと発熱を訴えて受診し、解熱剤とせき止めを処方された。翌20日も40.6度の高熱が続いたため別の医療機関で受診し、簡易検査ではA型インフルエンザ陽性だった。
嘔吐(おうと)やけいれんの症状が出たため入院し、人工呼吸器をつけ、タミフル投与の治療を受けたが、意識不明となり容体が安定しないため、大津市内の別の病院に転院。21日には遺伝子検査で新型インフルエンザ感染が確認された。同日夕、容体が急変して34.6度の低体温に陥り、夜に死亡した。
県によると、男児は、数カ月に1度発熱しており、周期性発熱症候群の疑いがあると診断されていたという。男児が通う小学校では先週末から、別の学年の1クラスが新型インフルエンザで学級閉鎖となっている。【中本泰代】
毎日新聞 2009年9月22日 14時57分(最終更新 9月22日 15時46分)