(CNN) 6月のクーデターで国外追放されたホンジュラスのセラヤ大統領が21日、帰国を果たした。首都テグシガルパのブラジル大使館に滞在し、ミチェレッティ暫定政権側との対話を求めている。
セラヤ大統領はCNNスペイン語放送の電話取材に応え「これほど青く美しい空を見たことがない」と感想を語り、「わが国、わが街で対話をするために戻ってきた。クーデーター首謀者らとの対話を望んでいる」と述べた。
20日の夜はグアテマラに滞在し、そこから15時間以上かけてテグシガルパ入りしたという。通りには、大統領の帰国を支持して数千人が詰め掛けているという。
セラヤ大統領は6月28日のクーデターでパジャマ姿のまま連行されて国外追放され、ミチェレッティ氏が暫定大統領就任を宣言した。これに対し米国など周辺諸国はセラヤ氏の復職を要求して暫定政権に圧力をかけていたが、交渉は行き詰まっていた。
クリントン米国務長官、コスタリカのアリアス大統領は、今回のセラヤ大統領の帰国が事態打開と秩序回復につながるものとの期待を表明している。