社会

海の埋め立て、着手できず
(山口県)
上関原発の敷地造成に向けた海の埋め立てを巡る中国電力と原発に反対する祝島住民とのにらみ合いは21日も続いた。中国電力は午前11時過ぎに作業の中止を宣言した。中国電力が海の埋立て工事に取り掛かろうとして21日で9日目。平生町の田名埠頭には祝島の漁船25隻が並び、海上を封鎖した。ブイを積み込む中国電力の作業台船もこれまでと同じように午前7時半に到着し、にらみ合いが続いた。理解を得たいとする中国電力は船の上で説得を繰り返した。一方、祝島の人たちはこれまでの27年間島民の気持ちを理解しようとせずに作業を進めようとする姿勢を非難した。中国電力の計画では上関原発の敷地面積およそ33万平方メートルのうち、およそ14万平方メートルは海を埋め立てることにしている。通算9日目を迎えた21日も作業を行うのは困難として、中国電力は午前11時8分に作業の中止を宣言した。中国電力は22日も朝から
これまでと同じように作業に取り掛かりたいとしている。         
[ 9/21 16:46 山口放送]