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女性高齢者の割合、初めて25%超す 男性は5人に1人

2009年9月21日5時48分

図:  拡大  

 「敬老の日」にちなんで総務省は15日現在の人口推計を発表した。65歳以上の高齢者の人口は2898万人、総人口に占める割合は22.7%といずれも過去最高となった。

 女性高齢者は1659万人で、女性人口の25.4%、4人に1人を占めた。25%を超えたのは統計が残る50年以降で初めて。男性高齢者は1239万人で、男性人口の19.9%、5人に1人が高齢者となった。高齢者が1人でもいる世帯は1821万世帯。

 高齢化が進むとともに、家計の苦しさも数字に出始めている。総務省のまとめで、世帯主が65歳以上で無職の世帯の1カ月平均消費支出は約20万6千円。これに対して可処分所得は16万4千円で4万2千円足りない。不足分が00年の2万円と比べて倍増している。最大の要因は税金と社会保険料の増加。00年の1万7千円が08年は2万4千円で、4割ほど増えている。同省によると、「不足分は預貯金などの金融資産の取り崩しなどで賄われている」という。

 働く高齢者も増加しており、08年は過去最高の553万人。アルバイトやパートなど非正規の雇用者が増加しており、その多くはサービス業で働いている。同省は「高齢者人口の増加とともに、就業意欲の向上、さらには生活費が苦しいことにより働かざるをえない人が増えるなど、いろいろな要素があるのではないか」とみている。

(大久保泰)

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