自閉症の子は、よく「○○博士」と呼ばれ、特定分野の専門知識に深い。
うちの子の場合、さしてこれはという好きな特定分野は見当たらない。
しいてあげれば、息子に関しては雑学一般。
「よくまあ、この年齢の子が知ってるわ…」
と、思うぐらい…そこは、小さなころからそうだったので、
そこが、低年齢のときにIQに高い表示が出た理由でもあり、
当時、7歳の子が、
「こんな言葉は、7歳の子は 言葉も言葉の意味も知りません」
と、センターの先生が驚くぐらい、よく知っていた。
大人が知ってる言葉を、なんの苦もなく知ってるというか…。
反面、娘はと言うと、
「この年齢ならば、知ってようよ…」
という言葉も知らない…。
探し物をしていて、すぐ足元から出てきたときに
「灯台もとくらしだね」
と、言ったなら、
息子はすぐに理解して、笑った。
この子なら、かなり小さいときからこの言葉を知っていたと思う。
(ことわざの本も、けっこう読んでいたし)
でも、その場にいた娘だけ、きょとんとしている。
「とうだいもとくらし ってなあに? (・_・) 」
息子と顔を見合わせる…。
「やっぱり、エネコちゃんにはわからないのねえ…」
ちょびっとだけ難しい言葉は、この子は知ってないことの方が多い。
この年齢の子なら、当然なのか?
それとも、幼いのか?
息子が、年齢以上の言葉を知っていたので、比較ができません。
「どうして、おにいちゃんも、お母さんも知ってるの?」
娘の疑問は、もっともです。
「普段、テレビでも本でも、見たことや聞いたことに
『これ、なんだろう?どういう意味だろう?』
って、疑問をもつことよ」
「エネコちゃん、『なんでだろう』って思うから、きくんだけど」
そうじゃなくって…。
疑問を持ったら、自分で調べてみたり
それに関連する言葉を、アンテナめぐらして調べたり…
……うーん。
発達障害児者は、
やたら専門的なことに詳しい…というのも、特徴だけれど
なんだろう?
物事に対して、イメージされる発想が少ないというのも特徴のうちかな?
その言葉を聞いて、
頭の中で、ぱっ!!!っと、関連する事柄があれこれ浮かんできて、
それらが、ネットワークでつながり、
「ああ!このことね!」
と、すぐにピンとくる。
そうなると、会話をしているとスムーズ。
発達障害児者には、これが少ないことがままある。
だから、会話をしていて、
「だから、その話しじゃなくって!!」
「もっと、深く考えられないの?」
「きくんじゃなくって、少しは自分で考えなさいよ。ちょっと考えればわかるでしょ!」
てなことになる。
脳のネットワーク障害なのだから、
そのことに関して、つながることが少なく、
ぱっ、ぱっ、と、つぎつぎとイメージされず、
しかも、一旦固定観念にとらわれると、それ以外考えようとしない(できない)障害だから、
それ以外は、誰がなにを言っても、
「ああ!そういう意味があったのね」
にならず、
「これは、こういう意味!!」
と、こだわってしまうタイプもいる。
そこんとこが、周りが困ってしまうとこでもあるんだけれど…。
最近、自分の心情を語れるようになった息子の話しを聞いていると、
彼は、雑学知識一般をいろいろ知っているために
その言葉に対して、いろんな意味をきちんと知っていて
それに答えられるけれど、
他の考えを受け付けるという分野となると、
「受け入れなければならない」と、思っていても「脳が受け付けてくれない」
そんな感じのよう…。
「自分ではそれはわかってる。
だけれど、どうしてか脳が受け入れてくれない!!」
そんな感じみたい。
★本人が受け入れようと思っても、脳が受け付けない。(息子の場合)
★脳のネットワーク障害のため?それ以上のことは考えられない。(娘の場合)
自閉症児の、
言葉を知らない
言葉を知ってるけれど、他の意味を考えない
には、うちの場合から見るとこれらの理由もありそうです。
ところで、 「○○博士」ですが、
実家の弟が、小さいとき「時計博士」と呼ばれていました。
男の子によくあるように、機械いじりが好きで、
学校にあった古い時計を治してみせたことから、
そのあだ名がついたのですが、
弟を見ていると、普通に世間一般の常識を身につけていて
お嫁さんともども、 「発達障害のかけらもないわ………」
と、思う。
話しの通らなさもなければ、配慮のしかたも自然。
変な偏りも見られない。
弟見ていると、別れた夫はつくづく偏りのあった人だと思う(だけれど、仕事や世間に対する姿勢を見ているとまるで、普通。おかしなところは見られない)
この連休。
その実家の弟夫婦に会って、遊んできます。
(ですので、場合によっては更新できない日もあるかも)
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