多額の累積赤字を抱える県立延岡病院の経営形態を検討する「県立病院経営形態検討委員会」の第3回延岡分科会(馬場拓座長、8人)がこのほど開かれ、「現状の県営形態を維持すべき」との中間報告をまとめた。10月以降に開催される検討委員会に報告する。
分科会は延岡市医師会長や日向市・東臼杵郡医師会長などで構成。同病院は現在、精神科、眼科、神経内科、消化器系内科の4科が休診するなど喫緊の問題を抱えており、委員会では今後の経営形態の在り方として、県営▽独立行政法人▽公設民営▽民営--のどれがふさわしいかなど検討してきた。
政権交代による政策転換も視野に入れ、「政治の推移を見た上で再考した方が良い。それまでは現状維持が得策」との意見で一致したという。【甲斐喜雄】
毎日新聞 2009年9月20日 地方版