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【群馬】

知事『国の都合だけ』 八ッ場ダムの建設中止問題 あらためて政権批判

2009年9月19日

 大沢正明知事は十八日開会の九月定例県議会で、鳩山由紀夫首相や前原誠司国土交通相が長野原町の八ッ場(やんば)ダム建設「中止」を明言したことについて、「政権が代わったからという国の都合だけで、中止を決定してよいものなのか」と、あらためて批判した。

 今後の対応について大沢知事は「水の確保や洪水防止を目的としたダムの建設計画が達成されるよう関係都県と連携して、国と地方の協議の場を早急に設置するよう求めたい」と説明。建設予定地を視察する予定の前原国交相に「地元住民や関係都県などの意見を十分に聞いて、事業の目的や必要性を適切に判断してほしい」と中止方針の撤回を求めた。

 九月定例議会には、百七十三億九千四百万円の一般会計補正予算案や、県内の温室効果ガス削減などを目的とした「地球温暖化防止条例」案など議案三十四件が上程された。一般質問は二十八、三十日と十月一日の予定。 (中根政人)

 

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