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鳩山由紀夫首相は17日、ロシア側の求めで同国のメドベージェフ大統領と電話で約15分間協議した。首相就任後、初めての外国首脳との協議。鳩山氏は首相官邸で記者団に「鳩山という家がロシアで知名度が高いこともあり、期待感を表明していただいた。信頼関係がない中で領土問題の進展などありうる話でない」と述べ、北方領土問題解決に取り組む意欲を示した。
メドベージェフ氏は首相就任の祝辞とともに、鳩山氏の祖父の一郎元首相が1956年に日ソ国交正常化をなしたことを踏まえて「日露関係の発展に一層取り組んでいきたい」と述べた。両者は今月下旬に米ニューヨークでの国連総会の場で、日露首脳会談を開くことでも合意した。【野口武則】
毎日新聞 2009年9月18日 東京朝刊