2009年09月18日

すばらしい書評がでました

9月12日発売の「小説トリッパー」に私の著書「共依存・からめとる愛」の書評が出た。
季刊ブックレビュー欄、「臨床で反転する言葉」というタイトルで、早稲田大学の熱田敬子さんが書いてくれた。
彼女は、かつて同じく私の著書「加害者は変われるか」のち密な書評を、ネット上で展開したこともあり、テクストを読みこなす力には敬服していたので、今回もお願いしたのだ。
実はあの本はそれほど平易な内容ではない(私の本としては)と考えている。とっつきやすい言葉や題材(冬ソナ!)をとりあげているが、一貫して伝えたいことはかなり生硬なテーマだからだ。
おそらく「クロワッサン」にも、あの本をテーマにしたインタビューがもうすぐ掲載されるだろうが、ライターである女性もそのことを鋭く読み取っていた。だから書評を書くのはそれほど簡単ではないはずだ。表面的書評ならいくつもかけるだろうが・・・。
ところが熱田さんは、それを正確によみとり、なおかつ美しい表現で解題してくれた。
すぐれた書評によって、私の著書がさらに奥深いものとして生まれ変わったような気がする。
季刊なので手に取りにくいかもしれないが、ぜひ読んでみてください。それに隣のページには、島田裕己が「1Q84」(村上春樹)について「なぜヤマギシ会がモデルなのか」という大変面白い評論を書いている。
お得ですよ~。

投稿者sayoko:02:53 | 著書