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6割超「居酒屋で独り酒」後の運転で摘発 愛知県警調査

2009年9月18日5時53分

 居酒屋で独り酒を飲む。いけないとは知りつつ、捕まるはずがないと、ハンドルを握る――。こんな飲酒ドライバーの実像が愛知県警の独自調査で明らかになった。今夏までに飲酒運転で取り締まった約700人にアンケート。飲酒運転の厳罰化を知っていたドライバーも多く、規範意識の低さが浮き彫りになった。

 県警が今年1〜7月に酒酔い・酒気帯び運転や酒類提供・同乗など、道路交通法違反容疑で摘発した約1600人のうち、協力を得られたドライバーや同乗者に飲酒の場所や動機を尋ねた。

 飲酒場所、人数別で最も多かったのは「居酒屋・飲食店」(67%)、「1人」(64%)でそれぞれ断トツ。自宅(18%)、知人宅(4%)や「知人と飲んでいた」(21%)を大きく引き離した。

 07年の道交法改正で飲酒運転が厳罰化されたのを知っていたのは78%。それでも運転した動機として、「捕まらないと思った」が55%。「あまり飲んでいないから大丈夫と思った」(12%)、「車を使う予定があった」(10%)、「さめたと思った」(同)が続いた。

 同県では今年、飲酒運転が原因の交通事故で全国最多の16人が死亡している(13日現在)。調査をまとめた交通指導課は「多くは悪いことと知って飲酒運転しており、常習性は高いだろう」と分析。厳罰化の効果が薄れてきているとみて、取り締まりを強化する方針だ。(工藤隆治)

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