長男・紀一郎さんがロシアから鳩山首相にエール

　鳩山首相の長男でモスクワ大学客員講師の鳩山紀一郎さん（３３）が、日本の新リーダーとなった由紀夫氏へエールを送った。宇宙人と異名をとる父。親子の絆（きずな）は「ドラクエ」だった。

　息子から父へ。ロシアより愛を込めてメッセージが届けられた。

　「父へ。これまでとは次元の違う忙しさになろうかと思いますし、どうしても無理をしてしまうでしょうが、適度に体を休めながら、国民の皆さんのため頑張り抜いてください。海の向こうより見守っております」

　現在、紀一郎さんは妻と長女とともにロシア在住。モスクワ大学でロシアの交通問題を研究している。１９７６年、米国生まれ。当時、父親はスタンフォード大留学中だった。その後、８６年の衆院選で、由紀夫氏は政治家に転身。選挙区の北海道・室蘭と東京での二重生活が始まる。

　「小５のとき、当時、東京では入手不可能だった『ドラゴンクエスト３』をおやじが室蘭で買って持って帰ってきてくれた。当時私はドラクエはやっていなかったのですが、これを機にどんどんはまり、嫌いだったピアノも『ドラクエの曲を弾きたい』というモチベーションから続けられました。結構人生に大きな影響を与えた出来事でした」

　母の幸さん（６６）は当時からしっかりものだったという。

　「幼稚園や小学校で私が先生から理不尽なことを言われて泣いて帰ってくると、母はすぐに先生に電話をかけて抗議をしていました。周りからは『甘やかしすぎだ』と言われていたようですが『筋の通らないことは大嫌い』『子供を信じる』という母の信条の表れだったようです」

　幸さんはユニークな発言などから、米「ＴＩＭＥ」誌で「世界のファーストレディー１０傑」に選ばれるなど、夫以上の注目を集めている。

　「１０傑に選ばれたことは私は知りませんが、そうであるとするとありがたいことです。少し変わったところもありますが、誰とでもすぐに打ち解ける性格ですので、国内外の様々な場面でおやじの役に立ってくれるのではないかと、家族ながら期待しています。これからも持ち前の明るさと度胸で、おやじのサポート役をよろしくお願いします」

　東大から政治家というのが鳩山家の伝統。紀一郎さんも東大は卒業しているのだが…。

　「今のところ、私は研究者を続けていくつもりであり、政治家になるという考えは持っておりません。父からも『将来は政治家になれ』と言われたことはありません。ただし興味がないわけではありません。将来的に自分でも役に立ちそうだと思える日が来たら、考えてみるかもしれません」

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