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千葉・東金女児殺害被告 無罪主張へ 「自白は誘導」

2009年9月14日20時14分

 千葉県東金市の路上で昨年9月、保育園に通う女児(当時5)が殺害されて見つかった事件で殺人罪などで起訴された、無職勝木諒被告(22)の公判前整理手続きが14日、千葉地裁であった。被告弁護団の副島洋明・主任弁護人は「犯行の事実はない」として、無罪を主張する方針を示した。

 副島弁護人によると、今年7月、殺害された女児の体重と同じ重さ(約18キロ)の人形を使って再現実験をしたという。その結果、拉致現場とされる路上から約300メートル離れた被告の自宅まで、嫌がる女児を抱きかかえて運ぶのは「障害のある被告には不可能」など、不自然な点が多かったという。

 副島弁護人は「検察の証拠は、被告が犯人であることを立証できておらず、自白は知的障害のある被告が取り調べの中で誘導されて引き出された可能性が高い」と話している。

 勝木被告が起訴されたのは4月17日で、裁判員裁判の対象にはならない。

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